プロジェクトK

プロジェクトKとは?

人材育成を目指す”嘉麻市モデル”

嘉麻市モデルとは、コオーディネーショントレーニングによって健康なひとづくり、まちづくりを進めるためのプログラムを提供し、運動とスポーツを通じた地域の活性化と人材育成を目指す取り組みを指します。

20 世紀の後半から、脳科学、認知科学などの発展により、運動が知性、感性に大きく影響することが明らかにされてきました。このような知見に基づいたトレーニングと学習をコオーディネーショントレーニングと言います。

コオーディネーショントレーニングは、体力・運動能力の発達だけを目指すのではなく、知的能力の発達、情緒的な安定や創造性豊かな人格形成を目指すことを目的としています。各種のスポーツ施設での運動にかぎらず、学校、職場、家庭においても、誰もが簡単にできる一つの工夫が、人間の様々な能力を発達させることが数多くあります。

このような誰もが取り入れることができる取り組みを身近な生活に取り入れ、人間が本来持っている埋もれた能力を引き出し、だれもが希望に満ちた人生を送れる健康な地域社会づくりを目指します。

嘉麻市モデル

※嘉麻市モデルの詳細及びスポーツ行政にかかる基本方針については、下記の計画をご覧ください。

嘉麻市スポーツ推進計画 ~スポーツと健康運動で人、地域を元気にする~

嘉麻市スポーツ推進計画【概要版】(pdf) ・嘉麻市スポーツ推進計画(pdf)

プロジェクトK 動画

健康運動教室特別編2

健康運動教室特別編1

嘉麻市スポーツシンポジウム開催

プロジェクトK News

活動紹介

コオーディネーション能力とは?

ここでは、徳島大学大学院荒木秀夫教授が提唱されているコオーディネーショントレーニングについて、理解を深めていきましょう。

vol.59 原初的なリズム運動

vol.58 反応からリズムへの転換

前号では、動作の2回連続による反応動作の1回目と2回目の動きの連結について触れました。この連結の仕方がリズム能力の最も原始的な形になるということを述べたわけですが、今回は、この問題からリズム能力の本筋の話しに入ることにします。
前回述べたように、2回連続させる反応動作の動きは、基本的に単一の反応動作を単純に2回繰り返すことにはならず、1回目の動きそのものを変化させることによって「連結」が始まります。

vol.57 反応能力とリズム能力

前回まで、何回かに分けて反応能力のことを取り上げてきました。他のテーマと比べて少し長めとなりましたが、それだけ運動の中に占める反応能力の役割は重要だともいえます。それでも、これまでの内容は一部に過ぎないほど、反応能力はコオーディネーション能力・トレーニングの中でも広範な内容を含んでいます。なぜこのように広くなるかといえば、反応能力は他の多くの能力、しかもコオーディネーション能力に限らず様々な能力とのつながりが深いというのが理由です。

vol.56 “素速い”全身反応のコオーディネーショントレーニング

陸上競技の100メートル走が、何かと話題となっていますね。10秒ジャストに迫る日本人スプリンターが、これだけそろったことが過去にはなかったのも一つの要因でしょう。一体どの選手が10秒の壁を切るのかに注目が集まっていますが、10秒前後の0.01秒単位の違いはとてつもなく差があります。12秒代での0.1秒に匹敵するといっても過言ではないでしょう。
この微妙な競技では、すべての条件が整うことは稀で、実力どおりの結果を出せないのがこの競技の特性ともいえます。

vol.55 2つのリアクション・コオーディネーショントレーニング ~基礎となる第1トレーニング~

“速さ”と“正確さ”のバランスをとり両者を両立させる感覚を得るためのコオーディネーショントレーニングついて紹介します。最初に一般的な反応トレーニングで陥りやすい失敗についてから話しを進めることにしましょう。
 スポーツなどでの反応トレーニングは一般的にスピード・トレーニングとして行われています。とにかく速く反応するということがねらいとなりますが、一つのパターンを繰り返してトレーニングを行うと、当然のごとく硬直した反応動作にならざるを得なくなります

vol.54 反応トレーニングとスポーツトレーニングの接点

前回の続きとして、反応トレーニングとスポーツトレーニングの「つなぎ」とは何か…、これが、当面のテーマとなります。復習として、反応トレーニングは、とにかく“速さ”を追求するトレーニングで、スポーツトレーニングとしてのトレーニングは“反応を含めた技術”を追求するトレーニングです。既に述べたように、リアクション・コオーディネーショントレーニングは、両者を含めながら、それらを円滑につなげるためのトレーニングということになります。

vol.53 リアクション・コオーディネーショントレーニング

反応トレー二ングとリアクション・コオーディネーショントレーニングとの根本的な違いは、まず反応トレー二ングは、”速く”するということを優先させるのに対して、リアクション・コオーディネーショントレーニングは、何のために速くするのかを前提に、”速く○○をする”という目的の違いがあります。そうすると、スポーツとして行うトレーニング、前回の例でいくとノックとスパイクレシーブということになりますが、これらはまさに”速く○○をする”ことを目的にしていることになるわけです。

vol.52 反応能力のための“反応トレーニング”と“スポーツトレーニング”

コオーディネーショントレーニングの中で、"リアクション・コオーディネーショントレーニング"というトレーニングがあります。これは反応能力を高める為のコオーディネーショントレーニング固有のものというよりも、一般的な"反応トレーニング"と"スポーツトレーニング"を含めながら、これら2つのトレーニングをつなげることを目的としたトレーニングです。

vol.50 反応能力における“速さ”と“正確さ”

スポーツでは反応能力が大きなウェイトを占めていることは言うまでもありません。スポーツ中継などでも「○○選手は反応が良いですね…」と、サッカーのゴールキーパーなどが称賛されることがよくありますね。しかし、この“反応が良い”ということは何を指しているのでしょうか。まずこのことから考えてみましょう。第一に浮かぶことは、”速く反応できる”ということでしょう。誰もが最初に浮かぶイメージです。そして、次に浮かぶのは反応の内容です。

vol.49 “身体像”と反応能力

ランプの光に対する反応動作で、「ランプの光が知覚される過程そのものを省略したかのように、光が直接、筋肉を動かす・・」ということについて今回触れます。このことは身体像との関連からの話題でしたが、ランプの光そのものは確かに目を通して処理されます。しかし、本来は視覚の情報処理を通じて脳の運動に関連する領域を経て反応が行われるわけですから、脳の中での近道を通って反応するといった感じで理解して下さい。

vol.48 “反応能力”の背景にある“身体像”

“反応能力”と“身体像”の話しの続きとなりますが、今回はコオーディネーション能力としての反応能力の背景となる“身体像”のことに触れることにします。“身体像”は、そのニュアンスから何となくイメージすることができるのではないかと思いますが、実は厳密に定まったものではありません。身体像そのものは哲学的な命題として取り上げられてきたもので、身体や脳に関する様々な学問分野の進歩に伴い、それぞれの分野ごとに定義化されている場合が多いようです。ごく簡単にまとめるならば「自分の身体がどのような位置にあるか、どのような姿勢にあるかを感じ取り意識することができる印象」ということになるでしょう。

vol.47 反応能力における”時空間”

コオーディネーション能力としての反応能力について、前号で時間と空間との関係から触れましたが、これは様々な分野でも扱われるテーマです。反応時間の制御は空間要素と無関係ではないという前号の話しと関連づけると、結果的に時間と空間は一体的なものといえます。物理学における“時空”の話しとは異なるのですが、時間にしろ、空間にしろ、どちらが前面に出るにしても一つの原理であると私は考えています。同時に、コオーディネーション能力において重要な意味を持ち、反応リズム能力または反応リズム能力群を支える原理となるものです(正確には、コオーディネーション能力全体に関わります)。

vol.46 “反応”に見る空間条件

反応については、何かの刺激があって、それに対して何かの動作や行動を始めるということになりますが、こういう説明をするとなると、これを読んでいただいている方の中は、以前に触れた「定位分化能力」を連想する方も多いかと思います。そうです、この定位分化能力とは密接にかかわるものです。ここでは、脳における情報処理においても異なる部分が多いこと、そしてそれらの能力を獲得する上でのトレーニングや学習においても違いがあることから、コオーディネーション能力としては一線を画しています。

vol.45 “反応リズム能力” 〜時間と空間〜

今回から反応リズム能力のことについて触れていくことにしましょう。反応リズム能力というのは、一つの能力群ではありますが、定位分化能力がそうであったように、反応リズム能力も、この中にはいくつもの能力が含まれています。まずは全体的な話から進めたいと思います。

vol.44 ”定位分化能力”の発揮

前号では、定位分化能力のことについて触れました。要するに、感覚情報処理を行う定位能力、運動反応を適切に発揮する分化能力が単に「合算」的な対応では充分ではない、いわゆる「分かっていたけど、動けなかった…」、「動けたけど、予想と違っていた…」という結果になりかねないということでした。分かりづらいのではと思いますので、今回は具体的な例から、もう一度触れてみたいと思います。

vol.43 判断と実行をつなげる「定位分化能力」

「分かっていたけど、動けなかった…」、「動けたけど、予想と違っていた…」ということについて触れましょう。このような問題は、判断と実行との関係が大きなポイントとなります。判断にしても、実行にしても、ここではごく狭い範囲のことで、一瞬に判断して適切に素早く実行できるということについては、生理学的にはそれぞれの神経―筋の働きとして説明できるとはいえ、科学的な理論に基づいてトレーニングしたとしても必ずしも巧くいかないのが現状です。

vol.42 「定位分化能力」に見る”感覚”と”運動”

今回は、定位能力の基礎となる感覚情報処理が上手くいかないと「動き」が生じるという前回の話しの続きとなります。その「動き」は小さなものですが、いわゆる「定位反射」に含まれる眼球運動などとは異なり、意思に関係する動きで、「定位分化能力」に見られるものです。

vol.41 定位能力と分化能力を超える「定位分化能力」

ここまでに、第二の段階でのコオーディネーション能力における定位能力と分化能力のことについて触れてきました。これらは個々に発揮されるコオーディネーション能力ですが、同じように第二の段階では、他にも10~15ほどの能力が含まれています。しかし、この段階における能力は実際の運動場面において、コオーディネーション専門家ではない選手や指導者でもイメージしやすくなるという点では2ないし4つの能力に着目することで充分といえるでしょう。

vol.40 「分化の分化能力」と「選択の基準」

ある動きをする直前に、突然、その動きを変化させる能力が「分化の分化能力」であることを前回述べました。野球のピッチャー、ハンドボールのラテラルパスの例から説明したわけですが、今回は、その「分化の分化能力」について、もう少し説明を加えることにします。

vol.39 「分化の分化能力」

前回、スポーツの習熟に伴って一定の能力を獲得すると、クローズドスキルとオープンスキルは双方の間で揺らぐ…、このことを含めて「"型"を揺らす」重要性に触れました。端的に言えばコオーディネーション能力における「分化の分化能力」ということでした。

復習になりますが、「分化」そのものの意味は、正確に反応するということです。しかし、正確に反応するという、まさに「正確」そのものが一つではなく、いくつにも分かれます。ただ、その場で適切に正確な反応を選ぶという意味だけではなく、精度を落とすことも含まれます。これらのことが、"揺らぐ"という意味に含まれますが、プロ野球の投手が相手側のスクイズの寸前にボールのコースを外すといったことがありますよね。野球ファンであれば多くの人が知っている江夏投手の逸話です。まさにボールのリリース直前でした。これが「分化の分化能力」といえます。

運動だーいすき

嘉麻市スポーツシンポジウムを開催しました。
テーマは「プロジェクトKによる人づくり、地域づくり」
 
10月18日、嘉穂総合体育館において、嘉麻市スポーツシンポジウムが「プロジェクトKによる人づくり、地域づくり」をテーマに開催されました。

市では少子高齢化や人口減少という深刻な状況を打開するため、地域資源の発掘、観光や特産品のPRなど嘉麻市の魅力を全国に発信するとともに、一人でも多くの人に「嘉麻市に住みたい」と思っていただけるよう、教育の充実により市への定住化を目指しています。

vol.37 "2つの分化能力"をつなぐもの

これまでに、分化能力の話しが続きましたが、ここで少し戻って補足することにします。本誌8月号で、分化能力について、「正確にボールを的に当てるという場合、きっちりと判断して投げられるということでも、体の部分を上手に使い分けるといった意味でも使われます」と説明をしました。この2つのことを前回で述べた、「無駄な動きを含みながら適格に運動をこなす、精度を高めるといった、裾野を広げた能力…」という、トレーニングの最初のころの、まだ能力が低かった段階へと「戻る方向へ向かう」こととの関連から説明することにします。

vol.36 "分化能力"に見る"戻す力"

分化能力が低い段階から高い段階へと進んでいくと、いくつかの特徴的な現象が見られます。

それが前々回、前回で取り上げた、「分化していない状態が大変重要な意味があること」、そして「最初の分化能力が低い段階での投げ方に、いつでも戻せる」といったことにつながります。正確な運動を学習するにしたがって精度の高い運動ができるようになる一方で、それが次第に固定化されていく場合が多くみられます。これはトレーニング・学習の違いから生じることです。

vol.35 運動学習と"分化能力"

前号に引き続いて分化能力の話しになります。

「何度も繰り返していくと次第に正確に反応するようになる」というのが最もわかりやすい分化能力の説明ですが、このような「刺激に対する反応」から、自分から「自発的に運動する」能力へと広がっていくことになります。いずれの場合も正確さを求めることでは共通しています。分化能力というのは、一般に運動能力が高いかどうかということではわかりやすい能力です。輪投げが得意な人は分化能力が高いといえるでしょう。

運動だーいすき

学童保育所でプロジェクトK開始!

近年、子どもの体力向上や高齢者の介護予防、地域の活性化のため、スポーツの役割が重要視されています。
市では、平成26年3月にスポーツ推進計画を策定し、市民が身近にスポーツができる環境を作り、自主的かつ主体的にスポーツ活動が取り組めるよう、さまざまな施策によりスポーツによる地域活性化を目指しています。

vol.31 「視野と運動」

サルの仲間から人間に至る進化の過程で、立体視の能力は独特の発達をしました。
ただし、「優れている」とまでは言い切れない面もあります。さまざまな動物の立体視もそれなりに人間とは違った独特の能力を持っていて、場面、場面で優れた能力を発揮しますが、それでも人間の立体視の能力が優れているというのは、多くの感覚や運動の機能を動員して立体視を単なる視覚の能力として活用することに止まらないことが理由としてあげられます。

vol.30 「視覚頼み」

「感覚運動統合は、抹消的な目、耳や皮膚に関係する段階から、脊髄、脳幹さらには脳の高次な活動など、あらゆる段階でも見ることができる…」といったことが前号の結びでした。

今回は、まず視覚の例から話を進めてみたいと思います。

vol.29 「定位反射」と「感覚運動統合」

前号では、「定位反射と注意の問題」ということで、注意の枠をどの範囲にし、どの方向に向けるのかということが重要で、それを決めるのは意図する「運動内容」であるということを述べました。コオーディネーション能力としての「定位能力」の本質的な問題ではありますが、この定位反射は生理学・医学としては説明できるとはいえ、運動、行動との関係では「感覚運動統合」という面で考える必要があります。

vol.28 「定位反射」と「注意」の問題

何か突然に刺激を受けると脳が活性化されるというのが定位反射です。

このことについて前回触れましたが、何も、強い刺激だけに反応するというわけではなく、わずかな刺激でも生じることがあります。別の言い方をすれば、回りの状況に多少なりとも変化が生じれば何らかの反応を示すということになります。場合によっては、何も変化を起こさないこともあるわけで、その違いは、「注意」の状態にあります。

vol.27 感覚と行動をつなげる「定位反射力」

感覚と行動(運動)は密接な関係にあります。今回は、感覚の問題から考えてみたいと思います。感覚といっても状況判断につながるような感覚問題と理解してください。そこでまずは、「定位反射」について、今回から触れてみます。

vol.26 第二の段階としてのコオーディネーション能力

これまでにコオーディネーション能力としての「平衡能力」をしばらく扱ってきました。この連載を始めた最初の頃に、コオーディネーション能力には三つの段階があることを説明しました。その上で、第一の段階である「平衡能力」について、具体的に触れてきたわけです。まだ多くのことを取りあげたいところですが、まずは、コオーディネーション能力について一通り触れた上で、改めて元に戻って個別の事例をさらに紹介したいと思います。

運動だーいすき

10月8~9 日、徳島大学大学院 荒木秀夫教授を講師に迎えて小学校体育主任研修会とコオーディネーショントレーニング実践指導が開催されました。
市内全ての小学校への導入に向けて、着実に広がりを見せています。

vol.25 身体の動きで変わる精神の緊張度~手の動きと呼吸から~

コオーディネーション能力としての平衡能力に精神的緊張のレベルが関係しているという話しの続きになりますが、前回の呼吸のことから考えてみましょう。

呼吸法についてのさまざまな手法の中で、よく姿勢のことが触れられています。腹式呼吸にしても、どのような姿勢で、どのような仕草で行うのかといった内容です。

「スポーツ推進課」を設置しました

嘉麻市スポーツ推進計画の推進にあたり、新たに「スポーツ推進課」が設置されました。

スポーツ推進課では、「プロジェクトK」による運動とスポーツを通じた人材育成を目指す取り組みを行っています。

vol.24 ~「緊張」と「リラックス」を調節するコオーディネーション能力~

前号で紹介した、アスリートが自らの意思で緊張度を調節することができるという話ですが、こうしたことは、「逆U字の法則」と関係しています。ちょうどアルファベットのUの字を逆さにしたようなグラフがあって、緊張が低いと様々な成績が悪いし、緊張が高すぎると、やはり成績が落ちるということを意味しています。適度な緊張が一番良いということになるわけですが、これは、その場面、場面によって課題の内容によっても変わってきます。身体的な活動、とくに激しい運動となれば、比較的、高いレベルでの緊張がベストということになりますが、静かな活動、例えば知的作業の場合は、低い水準がベストということになります。

vol.22 ~「心の基準」とコオーディネーション~

コオーディネーションの平衡能力について、「基準」のことが前回の中心的なテーマでした。つまり、何か不安を感じ、悩みを抱える時には、平衡感覚、バランス能力にも歪みが生じる…、コオーディネーショントレーニングは身体だけではなく心に関わることも目的としており、こうした心、精神、情動といった問題と、コオーディネーション能力としての平衡能力、バランス能力との関係について触れる…、その場合でも、実は「基準」が関係している…。これが前回、最後にまとめたことです。

プロジェクトK(かま)”超”拡大中

徳島大学大学院 荒木秀夫教授の脳科学を基盤とするコオーディネーショントレーニングは、当初、市立鴨生保育所に導入されました。

この小さな"草の根"的活動が着実に広がりを見せ、今年度は新たに私立幼稚園2園が導入を決定し、保育園(所)・幼稚園合わせて13園で実施されます。これで、市内の約8割の子どもたちがこのトレーニングを受けることになります。

そしてその草の根は、嘉穂・牛隈・稲築西小学校へと拡大しています。

vol.21 ~パイプ・トレーニングとバランス能力~

これまでに、パイプ・トレーニングのことを扱ってきました。つまりバランストレーニングの例として紹介したわけですが、コオーディネーショントレーニングの代表的なトレーニングともいえます。

しかし、誰もが想像できるように、危険も伴うのでトレーニングの時には注意が必要です。もちろん個人差はありますが、まずは幼児、高齢者は避けるのが原則です。そして、一般の小学生の場合には、パイプの前後にマットを引くなどの対策も必要でしょう。いずれにしても安全上の配慮として、その人の運動能力を見極めることが大切で、そのため中学生、高校生、大人でも無理な場合があることを念頭においてください。

vol.19 ~パイプ・トレーニングでの「感覚」の使い分け~

前回、パイプを使ったバランストレーニング(パイプトレーニング) のことを紹介しました。おそらく多くの方が疑問に思うことは、なぜ身体が揺れ始めたら直ぐにパイプから降りなければならないのかということでしょう。

それには人間が普通に立っている時の姿勢の取り方が関係しています。

vol.18 〜パイプを使ったバランストレーニング「第1過程」の実践〜

前稿で、第1過程としての前後の揺れによるパイプトレーニングについて説明しました。その場合、基本的に足関節戦略と股関節戦略の二つの方法があることを紹介したわけですが、二つの戦略に対するトレーニングは、それぞれ別々に行うだけでなく、両者を統合させたトレーニングも行うことになります。

vol.17 ~身体の前後の揺れ~

電車に乗っていて、もしドアに寄り掛からず吊革につかまることなく、ただ自分の足だけで立ち続けるとします。すると、みなさんはどちらの方向に向いて立ちますか。おそらく電車の進行方向へ向かって立つ人は少ないでしょう。

自然状態では、横向きに、すなわち窓を眺めるような姿勢で立つのが普通です。いったい、なぜでしょうか。

プロジェクトK(かま)加速中

昨年6月から、徳島大学大学院 荒木秀夫教授と連携し、同教授の脳科学を基盤としたコオーディネーショントレーニングを全公立保育所において実施してきました。その結果、子どもたちに大きな変化が現れています。さらにこの草の根的な取り組みは、今年度から市内私立保育園4園、小学校2校がコオーディネーショントレーニングを取り入れるなど着実にその根を広げています。

今回は、注目を集める「プロジェクトK」の経過を体験談とともに紹介します。

vol.16 ~バランストレーニング~

バランストレーニングは、ほとんどのスポーツ選手が取り組んでいるトレーニングです。しかし、バランストレーニングそのものは、意外と近年になって広がったトレーニングといえます。

かつては、見るからにバランス能力が関係するような体操、スケート、スキーなどの選手も競技技術のトレーニングの中でバランス能力を高める工夫をしてきたといえます。言い換えれば、特別なバランストレーニングをすることは必要なかったという面もありました。

vol.15 ~手足の動きと「バランス能力」~

人間がバランスを取ろうとする時に体幹が揺れます。この揺れを少なくしようとして、手と足が独特の働きをすることになります。安定した視覚や視野を確保するためには、頭部を安定させること、それには体幹との関係が重要であることを前回までに述べました。

そこで、次に重要となるのが体幹の先にある「腕・手」と「脚・足」との関係ということになります。話を簡単にするために、バランスにおける「手足の揺れ」について触れてみたいと思います。

vol.14 ~「体幹」とバランス能力~

バランス能力を測るとしたら、どのような方法を思い浮かべますか。良く経験するのは、眼を閉じて、片足で何分立てるかの時間を測る方法があります。いわゆる「閉眼片足立」といわれるものです。

高齢者や幼児では、開眼で行うことが多いようです。眼を閉じるとそれだけ立ち続けるのが難しくなるので、運動能力が十分でないと危険だということの配慮です。

vol.13 ~バランス能力と「頭部の動き」~

身体のバランスをとるための脳内の器官としては、三半規管が最も代表的なものです。

三半規管には、左右、前後、上下といった三方向に細いパイプの輪があり、それぞれの中に液体が満たされています。頭部がいろいろな方向に動くとパイプ内の液体の流れが変化し、三方向の揺れの情報を得ることになります。この情報を神経が脳に伝えるので、脳は、自分がどの方向に動いたかを知ることができます。

プロジェクトK(かま)拡大中

徳島大学大学院 荒木秀夫教授の脳科学を基盤とするコオーディネーショントレーニングは、昨年度から全ての公立保育所で取り入れられ、さらに、今年度には私立保育園6園、大隈小学校が導入するなど急速に拡がりを見せています。

今回は、いよいよバランストレーニングの基礎と保育・教育現場からの声を紹介します。

vol.12 ~コオーディネーション トレーニングの特徴~

コオーディネーショントレーニングは、他のトレーニングとは何がどう違うのかということは、このトレーニングを理解する上で非常に重要な問題です。そもそもトレーニングとは、まずは運動と体力に関する個別の能力を高めることを目的にしています。

その意味では、トレーニングの名前自体がそれを表しています。

vol.11 ~4つのコオーディネーション能力群~

今月号から、コオーディネーション能力とそのトレーニング方法などについて触れていくことにします。まずは、コオーディネーション能力の仕組みについてから始めましょう。

コオーディネーション能力は、最も基本的なものとしては、およそ20ばかりあげることができます。しかし、簡単に整理すると、それらを4つの能力群にまとめることができます。

vol.10 ~コオーディネーション能力と、その分類~

コオーディネーション能力は、一言で言えば、巧みな動きができるということになりますが、それを詳しく見ていくといくつかの能力に分類することができます。
しかし、その分類さえもどのような基準によるのかによって分類の仕方は異なります。なぜ異なるのかというと、コオーディネーション能力は、何を目的としたトレーニング・学習なのかによって捉え方が異なるからです。

vol.8-9 ~コオーディネーションの「運動」「能力」「トレーニング」~

コ(オ)ーディネーショントレーニングは、本来、広く人間の運動・スポーツの技能・技術に関係するトレーニングであったことは前号で述べた通りです。
しかし「コ(オ)ーディネーション」という表現で用いられているものの中には、一風変わった運動であればいいような印象を受けることもあります。

スポーツにおける特定の技術を高めることを目的としたコ(オ)ーディネーショントレーニングならば、伝統的なトレーニングであるといえるでしょう。

vol.6-7 -動物の運動、ヒトの運動-

人間の運動は、動物の運動とは大きく異なります。これには誰しも疑問を挟む余地はないでしょう。しかし、どちらが優れているのかと問われれば、一瞬、「人間!」と答えたいところですが、筋力はゴリラより劣る、ジャンプ力はカモシカにかなわない、…となると、いったい人間は、優れた運動能力を持っているのかと感じる人がいるかもしれません。いやいや、人間は巧みな運動ができるじゃないかと思う人もいるでしょう。しかし、よく考えてみれば、渡り鳥は、遠くシベリアから日本まで正確に飛んで来ます。ナビも持たずに…。

プロジェクトK(かま)始動中

6月から始動した「プロジェクトK」。徳島大学大学院 荒木秀夫教授の監修の下、約半年間さまざまな運動教室等を行い多くの効果を上げてきました。その取り組みの一つである公立保育所での運動指導の様子が、NHK 総合放送の「サキどり」で全国放送されました。

今回は、注目を集める「プロジェクトK」の経過を体験談とともに紹介します。

vol.4-5 -赤ちゃんの「理性」-

赤ちゃんは、泣いたり、笑ったり、怯えたりと感情そのものを表に出します。
それでは、「考える」という点ではどうでしょう。赤ちゃんは果たして「考える」、つまり理性をもっているのでしょうか。
実は、感情と理性は決して分けることのできない「心の能力」を育みます。

vol.2-3 -子どもの脳-、-子どもの身体-

人間の脳の重さは、他の動物と比べて体重に占める割合が大きいというのが特徴です。しかし、この比率は生涯にわたって一定というわけではありません。誕生時、脳重量は体重の11%~12%を占めていますが、成人すると2%ぐらいにまで低下します。実際、乳児、子どもの頭は「大きい」ことからもうなずけます。

プロジェクトK(かま)始動

昨今、子どもの体力低下、学力低下、情緒的問題、コミュニケーション問題等々、全国的に深刻な問題となっています。嘉麻市でも例外ではありません。

このような子どもを取り巻く問題を解決しようと、運動生理学を専門とし、脳科学を基盤にした運動と行動の制御を研究されている、徳島大学大学院 荒木秀夫教授と連携し、科学的知識と実践法による運動を行うことで、子どもたちの脳を活性化し、豊かに育む「プロジェクトK」を開始します。